私たちは多様な人格を尊重し、
共に働き共に暮らせる社会を目指します。

共に働くということは、共に暮らすということ。日本にはすでに300万人近くもの外国人が暮らしています。外国人をはじめとした、多様な背景を持つ人々が共に暮らし働いていくには、その多様な人格を尊重することが大事だと私たちは考えています。

私自身は、長年勤めた前職において、ベトナムに新しく会社を起ち上げるという経験を得ました。初めは文化の違いに戸惑うこともありましたが、現地の若者の勤勉さや率直さには目をみはるものがありました。マナーや習慣の違いは当然あるものの、結局のところは人と人、コミュニケーションを重ね、互いをよく知れば、協力し合うことはそれほど難しいことではありません。

技能実習制度は、先進国である日本が技術を提供するという建前のもと、人材不足を補うものとして利用されているという現実があります。この矛盾が生み出す様々な問題については活発に議論されており、制度としては今後もますます修正されていくことでしょう。

ですが、制度が変わっても、人と人とが協力し合うために重要なことはそう変わるものではありません。少子高齢化や人口減少が進む日本にとって新たな労働力が必要なのは事実です。しかしながら、その「労働力」というものは一人の人間であることを理解して、その人格を尊重すること。そうして多様な人々が共に暮らせる社会を実現するために、当組合の事業が貢献できることを願っております。

清水康行